こんにちは。
昨日予告しました、「社会も暗記教科ではない」というおはなしです。
地理。
地球の形がおおよそ球形であること、国や州、海の名前等は覚えるしかありません。
しかし一定のことを覚えてしまえば、地形や気候から分かることも多くあります。
だとしたら……その規則性を分かってしまえば、覚えなくて良いこともたくさんあるのです。
「覚えなくて良いことがたくさんある暗記教科」は、存在しませんよね?
従って地理は暗記科目ではありません。
歴史。
過去の人のがしてきたことを学びます。
時代は違えど、人の考えること、感じることは似たり寄ったりなので、想像できること、理解できることがたくさんあります。
中には「当然の結果」なんていうようなのもあります。
そうなってくるとつながりが見えてきます。
つながりが見えてきた人には、覚えるのは容易な作業だと思います。
歴史が得意な人ほど「年号は覚えてない」と言います。
つまり、本当にできる人ほど暗記科目として扱っていないという証拠です。
公民。
人権やら憲法やら、中学生の段階では難しい言葉が並んでいます。
おそらく中3になるまで「人権」について考える機会はなかったと思います。
そうなってくると、「この権利とあの権利は同じように見えるが、一体何が違うのか?」
等ということが出てくると思います。
そういった、用語の中身を理解することなく言葉だけを暗記しても、それは知識とはならず、従って得点にもなりません。
もちろん、中学生の段階では国連の機関など、暗記に頼るほかないこともあります。
一方で、『1ドル110円から120円に変わったら円安、110円から100円になったら円高』
のように、チョット考えただけでは難しいこともありますが、理解してしまえばただの暗記ではなくなるため、1ドル1.2ユーロが1.3ユーロになったらユーロ安 (ドル高)、1.2ユーロが1.1ユーロになったらユーロ高 (ドル安) 等という応用もききます。
ちなみに、「暗記によって大部分をどうにかできる」を暗記科目の定義とするならば、すべての科目は暗記科目になります。
数学だって、すべての定理、公式とその使い方を暗記すれば良い。
国語だって、漢字、語句、文法事項、表現技法、もっというと文章まるごとごっそり暗記してしまえば良い。
となってしまいます。
本当の学力をつけるためには、暗記量はあまり多くしない方が良いのです。
※ 私見では、どうやっても暗記量が一番多くなる教科は英語か国語だと思います。